緑のくすり箱:山椒

春から初夏にかけて山椒の季節

花山椒、葉山椒、実山椒。次々に楽しませてくれます。
特に、花山椒の季節は限られていて、市場にもなかなか出回らず貴重な食材と日本料理店で聞いた事があります。
なんと!そんな価値のある花山椒を今年は近所のマルシェで買うことが出来ました。
とても繊細な花山椒。綺麗に花の部分だけにして、さっと熱湯で湯がいて塩漬けにしました。おにぎりにしたり、ご飯に混ぜ込めば、ほわっと香る贅沢ご飯です。
葉山椒は木の芽とも呼ばれて、多くの方に馴染みのあるものではないでしょうか?
我が家の小さな鉢植えの山椒の木は冬の間は真っ裸。ここ数週間で一気に芽吹いて新芽で賑やかになりました。

葉山椒を手のひらに挟むようにしてパン!と両手のひらを合わせると香りが立ちます。
今年は葉山椒を贅沢にもたくさんいただいたので、乾燥させて保存しました。粉末にしても使いやすいですね。
防腐剤の役割もしてくれるので、お弁当に入れるのも良いですね。お好みのハーブやスパイスと合わせてハーブティーにしても美味しいです。

5月下旬頃からは実山椒の季節

以前は軸を取り除く作業が面倒に感じていましたが、実際にやってみると、この静寂と集中する時間がとても心地よく感じるようになりました。そして、何よりも軸から実を外す時の香りがたまらなく良いのです。

実山椒の下処理と活用例
日本の梅雨や夏の暑さで食欲、消化力が低下しやすいこれからの季節にぴったりの食材です。

下処理
 ・軸を取り、塩を加えた熱湯で30秒ほど茹でる。
 ・水に浸し、辛味を抜く。ぬか床にいれる場合には10分ほどでOK。
  佃煮や料理に使用する場合は数時間浸して好みの辛さになったら水からあげる
 ・小分けにして冷凍すると1年ほど保存可能。

活用例
 ・塩漬け、醤油漬け、オイル漬け
 ・煮魚、佃煮
 ・炊き込みご飯(ご飯を炊く時に実山椒・塩・オリーブオイルを入れる)

雨が多くなり、梅雨入りの季節

山椒のスッキリ爽やかな香りは、淀みを流してくれるような刺激になります。
そして舌の上で感じるピリッとする辛味は、食欲も促し消化力のスイッチも入ります。
慌ただしく過ぎていく日常に、季節の手仕事を取り入れると天然アロマテラピーとマインドフルネスで心もゆるみスローダウン。雨音を聴きながらじっくり季節の贈り物に向き合ってみませんか?

Sahoko Matsuo 
日本の風土に添ったアーユルヴェーダとヨガ
自己の内外の自然に気付き繋がるナビゲーター
個人の特性に光をあてるアーユルヴェーダライフコーチ
E-RYT500/福祉マネジメント修士/社会福祉士
Sahoko 

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